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116/365MCジョイアスピアノ発表会(講師演奏編)

先日のMCジョイアスピアノ発表会の講師演奏について


ようやくアップできました。





演奏:寺井梓講師

ソナタ第三番より 第4楽章 作曲家:F.ショパン




演奏 ゲストピアニスト川口裕資(かわぐちゆうすけ)

ピアニスト、音楽学者、作曲家 秀明大学政治経済学部、昭和音楽大学短期学部、昭和芸術学院、昭和音楽大学大学院を卒業。ピアノを川染雅嗣氏に師事。音楽修辞学という個の音楽理論を研究。調性格やパッセージから作曲家の深層心理を読み解く研究を行っている。3年前病に倒れ、命の危機に瀕し、一命を取り留めるが、体に障害を患ってしまう。しかし、音楽の熱意は衰えておらず、音楽の新時代の到来を熱望している一人である。



作品解説

プロコフィエフ 悪魔的暗示

特徴は、楽譜に調号がありません。増減音程、不協和音、半音階とまさに負のエネルギーが集約された楽曲と言えます。途中で、和音の中では非常に響きの良いメジャーセブンが出てきますが、それらを負の方向にかき消してしまうエネルギーに凄まじさいものを感じます。調性を決める上でその楽曲の最終音が重要になり、最終音はドになります。 しかし、ドだけの単音で第三音がないのでハ長調か、ハ短調か分かりづらいところがあります。因みにハ短調はベートーベンがよく扱う調性で「重くチ沈痛な調性」と言われています。 しかしながらこの悪魔的暗示という楽曲は「重く沈痛なという概念と」一線を画しています。 最終音の第三音がないというところで調整について大きな謎に包まれてしまった私ですが、これだけ迫力のある楽曲なだけに最終音のドの音を明るいイメージのドと捉えています。


バーバー ためらいのタンゴ

バーバーはアメリカの作曲家です。クラシックで扱われる調性とは長調12度、短調12と24調あります。 調性を決める上で重要なポイントは第7音と第3音があります。中でも第3音はこの音がないと調性が分かりません。ハ長調の音階だとミにあたります。 ミの音が半音下がっているかドとソの音だけを鳴らしても和音が希薄に聞こえます。バーバーのためらいのタンゴは嬰ト短調になります。 この調の特徴はファニダブルシャープがつきます。 クラシックで嬰ト短調を扱う楽曲は多くありません。おまけにこの楽曲は和音を3つ弾けば和声がわかるのに5つも弾かなければならないという。逆に不協和音が発生し、音のエネルギーが非常に集約されており、私はこの5和音についての音楽的意図が分からず悩まされてしまいました。

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