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緊急事態宣言延長に思う「悪」という存在

更新日:2021年2月9日


2月7日で解除予定だった緊急事態宣言だが、

政府は2日の新型コロナウイルス感染症対策本部で、新型コロナ特別措置法に基づき11都府県に発令中の緊急事態宣言について、栃木県のみ解除し、10都府県では1カ月間延長すると決定された。


新たな期限は3月7日まで。(条件付き途中解除あり)


対象が、東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、京都、兵庫、愛知、岐阜、福岡

ということで、私が主に展開している関東圏は予想通りドンピシャ選ばれてしまった。


というより、仙台、札幌、広島を除けば、

ほとんどが首都圏、或いは地方の経済中心都市であり、マンモスタウンを抱えているということからも、感染拡大に至ったということまではある程度想像できるが、

それにしても、今の風潮にはある種の誤解と不平等感を感じている。



必要悪という存在を作り上げる風潮について


事業登記をし、正式に経営者として看板を掲げスタートを切ったのは11年前。

事業登記する以前の私は、会社員時代もあれば勿論アルバイト時代もあるが、昔から感じているある違和感について考えてみた。


16歳の頃、地元の某有名神社の駐車場で交通誘導のバイトに始まり(正月は真冬に夜通しの鬼バイト)、畜産業が盛んな土地柄、高3の頃には養鶏所で鶏を捌くバイト、

上京してからも深夜のコンビニバイト、コールセンターのバイト、夜間の工場で荷物仕分けのバイト、音制作、web制作、音楽教室の事務、と短中長期、それなりに様々な職種を経験してきた。


どんな職場でも共通して感じていた1つの違和感。それが、


「どの職場にも、悪や陰口を叩く奴と叩かれる存在がいる」

と言う事である。


「やれ先輩が〜、上司が〜、部長が〜、社長が〜」

「あいつさぁ、、、」云々。



周りの空気に流されてすっかり「あいつ悪い奴なんじゃないか?」

と思ってしまう錯覚。もちろん批判される側に、非がある場合も0ではないが、

周りに同調するうちに、こちらこそが正義だと思い込んでしまう誤った感覚。



実は「あれ?普通にいい人じゃね?」なんてこともあったりするし、深く知ってみると

噂は噂でしかないと言うこと、

言われている側にも事情や、そもそもの大きな勘違いをされているだけだったりすることもあるので、



こういったネチネチぐちぐちとした空気感を出す奴こそが、本来の悪なんじゃねえのか?


陰口が好き、口が軽い、噂好き、嘘八百並べる奴、実に信用できないと思っている。



君主論で有名な

※弊社で以前取り上げた(↓これ漫画で読みやすいです笑)



マキャヴェリの名言に「愛されるよりも恐れられた方がずっと安全である」

とあるが、確かに必要悪というものが必要なケースはあるのだが、


世の中の大半は、そうやって「誰かが作り出したに過ぎない悪こそが悪い」

と言った風潮に大抵流されやすいのではないかと思う。


日本にだって戦争万歳の時代もあるし、ヒトラーが正義だと信じる時代もある。


こうして、風潮という実にくだらない妄想で、善悪の判断を誤っているケースが多々あるのではないかと感じる。



昨今の世間の悪とは?


昨年「いわゆる夜の店」という必要悪が誕生した。

確かにニュースの報道を見ると一方的に悪いようにも映るが真相は果たして?

まず、一旦疑問を持ってみよう。定もしないが肯定もしない。

そう思う人がどれだけいたのだろうか?



(ちなみに、音楽、美術、創作など芸術家の人脈が余りにも多い私の周り、そしてSNS上では結構数、世論と正反対の議論を交わしている人たちがいた。兼ねてから討論や自分の意見を語るのが好きな人たちが多い世界なので、少し特殊かもしれないが(笑))




そしてあれから約一年の現在。

20時以降の営業を続けてきた飲食店、つまり上記でいう夜の店=居酒屋という連想ゲームのような展開になってきた。

今は、夜営業しているお酒を出す店こそがなんだかよくわからないけど悪っぽいから自重しましょう。

とする風潮になりつつある。



では、本当に飲食店だけが悪なのだろうか?


正直、以前から多くの方が指摘していると思うが、首都圏の電車の混み具合なんて、幾分マシになったとはいえ、ラッシュ時はまだまだ随分と混雑がひどい。

それに、密や飛沫防止をうたうなら、学校だってオフィスだって、日常の中で飲食店と同じくらい、危険な場所もあると思うのだが。


「いいえ、学校もオフィスも、密、飛沫対策をしているでしょ」


というなら、いやむしろ飲食店も、密になる環境を防ぐことで「悪」というような風潮の代表格のように大袈裟に騒がれる必要もないように思う。


大きな矛盾

そもそも、この悪という風潮を世の中に作り出したのは誰なのか?

そして、そのお詫びにと、飲食店であれば問答無用に給付金をプレゼントしている人たちは誰なのか?


(大規模中規模の飲食店ではたかだか6万円ではとても足りないとは思うが)、

個人経営などの小規模事業者の中には得をしている事業所も数多くあり「ラッキー」と思っている事業者も数多くいると思う。




仕事の帰り道、いつもより暗くなった街を眺めながら家路についているのだが、

弊社のような小さな店舗を複数経営をしていると、仮に20時から数時間の利益を止めたとて、

「この規模の事業所なら6万円毎日もらえば寧ろ儲かっちゃうんじゃないか?」


そう勘繰ってしまうような店舗も少なくない。


この仕事をしていると店に入っても、

つい癖で、客入り、単価、営業時間から頭の中で計算をする癖があって、

店のキャパや席数、客単価などを計算すればその矛盾に気づいてしまう。(ある程度経営に携わっている人間なら誰しも気付くと思う)



確かに今は、助けるべき飲食店(飲食店と対の業種も含関連)や、

GOTOトラベル廃止などにより、多大な影響を受けている業種についても絶対に助けるべきだとは思うのだが(私のサポートしているお客様でも本当に辛い思いをしている方々がいらっしゃる)、


ほかのサービス業についても、

例えば私の知り合いでライブハウス勤務の方などは、


「夜こそが忙しい時間だった」「暇でやることないから機材メンテナンスをして過ごしている」


とボヤいているし、飲食店でなくても、20時前後が最大の売り上げとする業種は各種あると思うが、


やはり飲食と、飲食と対の業種、その他50%減。(まぁ30%減であっても致命的なので50%減に限定というのも厳しい話ではあるが)であることが対象の一部の想定される業種にだけに限定してしまうと、助けてもらえない業種にはそれなりに、ひずみも出てくるようになっていくと思う。



多岐にわたる給付金の再検討と、飲食店であっても月々の売り上げをしっかり精査した上で、当に苦しい思いをしている人、そしてこの1年以上ずっとしんどい思いをしている医療関係など、必要な場所へと給付金が回っていくことを心から祈りたい。



「本当の悪」、「本当の正義」。


何が正しいか?

周りの風潮なんかに惑わされるのではなく、個人個人の考えをしっかりもてれば、

もう少し世の中は正しい方向に変わっっていくのになー。


最近の矛盾とちょっとした憤りにそう感じてこんなブログを書いてみた。


早く世の中明るくなんねーかな。



おしまい












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