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スクールのタブー、独立後の生徒引き抜きについて書いてみた

更新日:2021年10月12日



今回は、スクール業界のタブー、「生徒の引き抜き」について経営側の立場で書いてみます。尋ねられることも多いですし、よく話題にも登ります。


最初に結論から言っておくと、私の考えは

「スクールには規約があるのでその規約に基づいた行動であれば、生徒さんの自由です。」


引き抜く先生についても、

「正々堂々と相手方に話がついていればいいんじゃないですか?」

という答えです。


ただ、引き抜きトラブルについては、本当に多くのトラブルになった例を知っていますので、それが引き抜き際の相手方に迷惑をかけない、「退会の意思を示し」双方において正々堂々としたものである必要が前提ですよね。


大抵のトラブルはこのあたりがしっかりと解決できていないという部分で大事になってしまっているのかなと思っています。




スクールを変えるという選択





「自分に合わない」「学習内容に不満」「担当する講師に不満」「家庭の事情」…。

スクールを変える理由はいろいろあります。


「100%今のスクールに満足している」というケースは、実際のところかなり少ないのが実情です(多くのスクールは満足度アップには相当努力しています!)。


もちろん、スクールを変えるの個人の自由なんです。

ただし、スクールを変えようかと考える際は、「満足度と不満点、改善能力」を見定める必要があります。


ちょっと違うな?そう思って他に移動すのはもちろん、生徒さんの自由です。



スクールを変えるリスク





スクールを変える。そのメリットは新しい環境で0から新しい可能性を見出せること。

スクールを変えて成績(レベル)が上がったという人もいます。


ただし逆効果で、

「考えていたほど成績が伸びない」「学習が楽しくなくなった」というケースが多く、再びスクールを変えるという悪循環に陥ることもあります。


これは、「なぜ成績が上がらないのか」を十分に検討せずにスクールを変えた、

勢いで変えてしまった、などの場合に起こりやすい現象です。

これが尚更、ケースによっては、選択肢を誤ったことで、元に戻りづらくなるリスクもあります。


そのあたりが問題ない方にとっては環境を変えるのはある意味メリットが大きく良いと思いますね。



スクール、芸術業界のタブー



ここまでは生徒側の視点で話しましたが、ここからは経営者目線です。


従業員の引き抜き独立。

講師がスクール退職後に生徒に勧誘行為をして引く」


これには、色々と複雑な問題が多いようです。


この業界は狭いので、本当にいろんな話が外部から耳に入ってきます(笑)

講師コミュニティ、スタッフコミュニティ、生徒コミュ二ティ、外部取引先コミュニティ、経営者ともなるととにかくいろんなところに知人が多くなっていくので、


業界のことだけでなく、講師の評判、スクールの噂、

どの集まりでみたよ。どこどこに関わっていたよ。

もう、本当にどうでもいいくらい、

聞くつもりなくても、本当にいろんなところから耳に入ってくるんですね。


私の最近は、指導などは従業員に譲って、経営仕事をメインにしていますので、現場仕事に出ることがめっきり少なくなりました。

そんな私ですら、相当耳に入ってきます笑


良い噂だといいですが、それがまさか悪い噂になっていませんか?


生徒さんに納得をもっていただき、引き抜く相手方にもしっかりと退会の手続きないしトラブル回避の話し合いをしっかり行い、しっかりと誰にも迷惑をかけない、その生徒の行末までをフォローしていればOK。


自分のため自分の売り上げのためだけしか考えていない行動であれば、考えが浅すぎる。

そのうち因果応報、自分に色々と悪いことが返ってきます。



違法性とリスク




受講生自身の判断で変えたのならばまったく問題ありませんが、講師が在職時や退職後に声掛け等で引き抜きが行なわれた場合(元スクールの生徒を勧誘をすると)違法とされることがあるようです。


身近でも、私が知っている、とある全国展開の有名スクールの話ですが、該当のインストラクターに対し、高額な損害請求をおこなった例があります。


その講師は、受付スタッフが手薄の日を狙って、こっそり会員をレッスン室に案内し、

スクール価格よりも単価を下げて闇営業レッスンを行い続け、

独立後は自分のスクールに、引き抜いた。

ということで、とんでもない賠償金を支払うことになったという話です。


何十人もいる生徒のうちの、数名だからばれないだろう、と思ったところから味をしめ、

最後は取り返しのつかないことになった例です。


私からすると、コソコソとルールを逸脱するような講師に、生徒もよくついていこうと思ったなーっていう話なんですが、場合によっては生徒も加担していることにもなりますし、

それ自体が問題に問われる可能性もありますし、

そもそも、少なくともコソコソしてもあまり気分良くないですよね。



「経験、知識、人間性、本当にその先生を信用できますか?」



万が一、変わった先のスクールが裁判沙汰になれば、学習の大きな機会損失にもなりかねませんね。

それは非常にもったいないことです。選択は慎重に。


※参考:栄光綜合法律事務所(他の判例)



不満点があれば…

スクールを変える場合は、「スクールの運営体制や安全性」「学習意欲」「スクールとの相性」の3点を考えて行動するようにしてください。


前向きに改善へ取組むかどうかも「信頼できるスクール」かどうか、「続けて受講出来るかどうか」も判断ポイントになります。


というわけで、スクールを変える際はしっかり吟味してベストな判断をしていきましょう。




コソコソ生徒の引き抜きを行なっている方々へ



これほとんどの経営者が頭を抱えています。経営者同士の酒の席ではよく話題に上るネタです。それが小さいか大きいかによって、その経営者の器によって多少目をつぶってもらっている。ということを理解しておきましょう。


タブーを知っていてということであれば、リスクは承知ということでしょうから何が起こってもどうぞというスタンスなんでしょうが、

知らず知らずタブーに触れたなら、すぐにでもしっかりと誠実な対応をした方が良いですよ。


実際のトラブルを見た私としては、会社単位で正式に怒らせたら、人も多く絡み本当に厄介なことになります。コソコソ引き抜きを行うレベルだと、大抵小さな事業所だと思うんです。本当に大丈夫ですか?


何度も言うようにこの業界は狭いです。そして噂が流れるのも早いです。


人を集めるにはいろんな企業努力があります。時間やお金をかけて、広告を一生懸命考え、失敗を繰り返しながらようやく、0から尋ねてくれた生徒さん。

経営者であればその1人を探す大変さに気付くと思います。


隣になっていた畑の野菜を収穫することは、心さえ痛まなければ誰にでもできます。

重要なことは、0から畑を作り、野菜を育て収穫するまでの時間があってこそ。

ただの畑泥棒になっていませんか?(笑) 


しっかり正々堂々誠実にやってほしいですね。




おまけ:地元霧島の私の好きな酒(笑)「農家の嫁」。








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