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しあわせのはな(コンセプト、ストーリー公開)

更新日:2023年5月3日



※この作品の見方について


この作品は二度視聴いただくことをコンセプトにした作品です。

①まずは、下記を読まずにただ純粋に動画の映像をご覧ください。

②その後下部を読んでからもう一度ご覧ください。


作品コンセプト

「感じたままに、とらえるがままに。」

をテーマに、意として以下の2点を盛り込んでいる。よって、一度作り上げた作品から以下のアレンジを施し作品完成へと至った。


  • 1、元々あった物語の根幹部分である「ナレーション」を抜き取り無声映像へ変換。

  • 2、一度カラーで書き起こした後に、モノクロ(またはセピア)に変換することで、色を抜き取る。


言葉や色付けは、作品に置いての重要な根幹部分であり、ある種、ほとんどその物語における「答え付け」をしてしまう。

想像される作品の解釈や答えを、見る側に委ねる工夫をする上で、見え方、受け取り方は一人一人異なる作風に仕上げています。

この作品から、あなたなりの「色彩」を紡ぎ出し、

「本当のしあわせ」に気づいていただくきっかけになければ幸いです。



<テーマ>

■ カラー: 4 原色(黄色)

■季節 :

■各季節に咲く、テーマカラーの色の花

■各花の花言葉



<メインの登場人物>


■お花の主人公

■各季節に咲くテーマカラーの4 つの花(青ラベンダー黄ハイビスカス赤サルビア緑フキ)

■犬

■少年


<あらすじ >

孤独で内気な主人公のお花が、自分の置かれた状況、人生を悲観し、他人に憧れを抱きながら必死にじっと我慢して日々を生き抜いていた。


そのお花は、決してなれることのない、憧れの花たちを思い浮かべ、空想する。


主人公のお花が、憧れる花と、それぞれの花言葉 について


青:ラベンダー=来る幸せをを待ちながら →春の花


赤:ハイビスカス=華やか →夏の花


黄:サルビア=家族愛 →秋の花


緑:フキ=困った人に寄り添う→冬の花


いくら想像してみても現実は、孤独。

悲しみと共にやがて雨が降り始め、寒い夜が訪れる。


雨は恵みの雨。寒い季節は暖かい季節の始まり。


ふと、主人公と同じような孤独な犬が、そんな内気な花を気に入り寄り添い眠りにつく。


数年後お花は、

ハイビスカスに負けない豪華なお花となり、

フキのように自分を好いてくれる犬に寄り添われ

サルビアのように愛されながら

ラベンダーのように、幸せに生きた。

新しい家族に包まれて。




 

ストーリー


ある所に、一輪の小さな花が咲いていました。



決して目立つわけでもなく、決して美しいわけでもない、 どこにでも咲いていそうなただ 1 輪の花でした。

花は、広い世界のこの場所にポツリと咲いて、じっとひとりで生きて来ました。


ある時は、日差しの中の太陽に照らされながら。 ある時は、寒い雪に埋もれながら。 ある時は、強い風に吹き付けられながら。 それでも必死に必死に、「イマ」を生きてきました。


「もしも、私が。。。」 ひとりぼっちの花はふと想像します。


もしも、私が北の大地に咲くラ ベ ン ダ ー だったなら、 春には丘いっぱいに、 青色のお花を咲かせて、幸せが来るのを待つというの に。


もしも、私が南国に咲くハ イ ビ ス カ ス だったなら、

夏 に黄 色 い豪華なお花を咲かせて、勇ましく華 や か な人生を送るのに。


もしも、私が地球の裏側に咲くサ ル ビ ア だったなら、 秋に真っ赤な花びらの 仲間たちに囲まれて、愛されながら生きるのに。


もしも私が寒い国に咲くフ キ ならば、 冬でも愛嬌振りまいて、誰かのそばにそ っと寄り添うのに。


あぁ、もしも、もしも私が今よりもっと綺麗な花に生まれていたのなら きっと花として素敵な人生を送っていたのに。


だけど、今の私の姿は、 綺麗でもない、華やかでもない、愛嬌もない、ただの孤独な花。

「次は、もっとたくさんの人が羨ましがるくらい素敵な花に生まれますように。」



さっきまで明るかった空は、やがて真っ暗闇に包まれました。 ふと急に、悲しい気持ちが襲ってきます。 悲しい気持ちを表すかのように空は雨模様。 雨は、どんどんどんどん強く降りつけます。


「こんな雨はよくあること。 だってどんなに辛い日も一人でじっと生きて来た。」

やがて夜も深くなります。今日は一段と冷え込みました。


「こんな寒さもよくあること。 だってどんなに辛い夜も一人でじっと生きて来た から。」

おや?だけど、今日はどうやら一人じゃないようです。 そっと、1 匹の犬が近づい て来ました。


「あら、あなたもひとりぼっちなの?」

犬は、何も言わず、側に寄り添って来ました。


暖かい、犬の温もり。 花はとても幸せな気持ちになりました。

肌寒い夜、犬の暖かさはまるで、“陽だまり”を思い出すようです。


「そうだ!次に生まれ変わる時は、こんなふうに誰かの“陽だまり”になれるよう な花になりたい」 花は心からそう思いました。花と犬は静かに、長く深い眠りにつきました。



それから、しばらくして...夏の季節が訪れました。

外からは、子供達の元気な声が聞こえてきます。

「あれ、綺麗な花が咲いてるよ」

「あれ、ワンちゃんも一緒だ!」

「このお花を気 に入っているのかなー」


豪華なひまわりが、誇らしそうに咲いていました。

幸せを包み込むように。





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